[2011年04月02日]
お早うございます!
あのスーパーカートリオの?って言われても??な高木豊(兄)です。
最近、メールの使い方を覚えた長男(7歳)からの連続メール攻撃に辟易しています。
今も「ぱぱアイスあるからはやくかえってきて。」と来ました。意味がわかりません。
冷蔵庫が壊れているのでしょうか?いや、冷蔵庫は1ヶ月ほど前に直しましたよ。電源ケーブルの接触不良でした。意外と基盤がショボくてちょっとびっくりしました…。
じゃなくて、彼はただ僕に絵本を読んで欲しいだけなのですよ。
さて、本日も雨漏りの点検に行ってきました。
このホームページを見てご依頼を頂きました!
有難うございます。

築30年ほどだそうです。
いぶし銀の瓦がカッコいいですね。

雨漏り箇所はここと、(雨漏りA)

ここと、(雨漏りB、わかりにくいですね…)

ここです。 (雨漏りC、中央やや左下のシミです。)
雨漏りのシミは全部2階の天井部分です。
一ヶ月ほど前にポタポタと来たそうです。
さっそく屋根の上に上がりました。

ここが雨漏りAの箇所です。

この真下が一番ヒドイ雨漏りAの箇所です。
一見すると何も問題なさそうですよねー…。
だが、しかし!!
横から見るとわかるんですが…、

わかりますか? 半円柱状の瓦(紐丸瓦)と、空手で割られる瓦(のし瓦)の接合部分がコーキングされています。

これは通称ラバーコーキングといって、瓦がズレたりするのを防ぐ為にコーキング(シリコン)で瓦と瓦を止める事です。
ラバーコーキングで検索すると結構事例が出てきますが、
不適切なラバーコーキングが原因で雨漏りする事は結構メジャーなんです。
(屋根材に適したコーキングなら問題ないです。)

ラバーコーキングされた棟のここの漆喰部分だけコケが生えています。
湿っていますよー、って事です。
(他の部分の漆喰は真っ白です。)


また、他の場所にはない水の通り道もあります。
この棟のラバーコーキングも水の逃げ道を塞いでいる可能性が高い状態です。
依頼者様に了解頂き、棟の上の紐丸瓦を外します。

うん、湿っていますね。まるで焼き芋のようにウエッティーですよ。

こちらは、軽い雨漏りCの真上箇所なんですが、土はパサパサと乾いています。
雨漏りA(とB)に関しては…、
4メートルほどある棟の上の方から雨が侵入して
↓
一番下のこの部分まで来て
↓
逃げ場がないので土に染み込み
↓
下の天井裏まで伝って雨漏りした
という可能性が高いですね。

角棟だけでなくここもラバーコーキングされてあるので、ここから侵入した可能性も十分に考えられます。
押入れの天井から屋根裏を見てみます。

※UMAではありません、実(弟)です。
梁を伝って雨漏りポイントまで行きます。昼間なのに真っ暗で足を踏み外せば2階の天井から足が「こんにちわ」する、頭の上には屋根を貫通してきた釘があり、年季の入った埃が舞い、しかも物凄く蒸し暑いという、まさに地獄絵図です。

フラッシュをたけばあら不思議!ですね。雨漏りAの屋根裏です。棟の真下の木が少し黒くなっていますね。

雨漏りBの屋根裏です。シミがあります。

雨漏りCの屋根裏です。シミがあります。

今は雨漏りしていない箇所のルーフィング破れです。
雨漏りAとBはラバーコーキングされている棟の真下です。

雨漏りCの真上はここです。

瓦をめくりましたが目視では異常は見当たりません。
なので、これより上の箇所に異常があると想定されます。
応急処置ですが、
雨漏りAとBはラバーコーキングによる水の逃げ道がない事が原因と想定されるので、
水の逃げ道を作ってあげます。

こういう具合に、雨漏り箇所の真上とそれより上の数箇所を本来の状態に戻しました。
水が本来の場所から逃げられなくなると、水が土を流し、ルーフィングを傷めてしまうなどの不具合を生じさせる事になります。
良い瓦を使っていると、表面上からだけでは傷みや劣化はわかりませんが、
土葺きの瓦屋根の場合、経年によって土が痩せて、ルーフィングが破れます。
ちょっとした雨シミでも決して放置せず、お近くの信頼出来る屋根やさんに見てもらいましょう。
【調査内容詳細】