[2011年04月02日]
お早うございます!
電子基盤フェチで有名な、高木豊(兄)です!
パターンの美しさとコンデンサなどが石油コンビナートや街に見えるのが良いですね!
昨日は、久しぶりにオーディオケーブルを自作していました。
半田付けの時に髪の毛をちょっと焼いてしまいました。(いつもやります…)
Belden 8412ケーブルとスイッチクラフトのプラグで、半田もオーディオ用のを使いますよ。
こだわりはプラシーボ効果とわかりながらもオーディオ用ハンダを使う事ですね(笑)。
そろそろアンプを自作したいお年頃です!
さて、昨日は和歌山市津秦にスレート屋根の役物周りの修理工事を行ってきました。
日中の屋根の上は暑いですね!足元の屋根からの熱もすごいです。ヒートテックが裏目に出ました。。。



この様に金属の役物(棟板金やけらば、雨切板金など)を止めている釘が浮いたり抜けています。
棟やスレート材が白っぽいのは、
以前に屋根塗装した際のチョーキング現象(粉がふいてる)です。
このままにしておくと、こんな風に…

毛細管現象によって雨が貫板(木)まで到達する可能性が上がり、貫板を腐らせます。
また、風を受けて棟板金が動く「遊び」が大きくなってしまい、加速度的に釘が抜ける時間が早まります。
釘の本数が少なくなると、板金が風を受けた際に「耐える」役割の釘が少なくなり、また釘が抜けます。
そして、板金が外れて飛んで行き、貫板が雨ざらしになって腐り、それと同時に左右の貫板の間や、
貫板を止めている釘穴から雨が侵入します。
このケースはあくまで、最悪のパターンであり、釘が浮いていれば必ずこの流れになるとは限りません。
極端に言えば、「ずっと釘が浮いた状態のまま悪化しないケース」もゼロではありません。
文字にすればややこしいですが、
要するに「釘が浮いていて良いことはないですよー」という事ですね。
スレートやカラーベスト・コロニアル・アーバニーなどの屋根は、
ほぼこの形状です。数十年先を見据えた「仕舞い」にするにはどうすれば良いか?
改善可能なポイントは2つあります。
まず1つ目はくぎをビスに変えてしまう。

(実際のものです。)
釘はハンマーで打っているだけなので「「引っかかり」」ない。だから、抜けやすいです。
一方、ビスはインパクトドライバーでスクリューさせながら打つので抜けにくいです。
2つ目は、貫板を腐らないモノに変えてしまう。

(実際のものです。)
普通の貫板は杉の木です。お世辞にも屋根に適した材料だとは言えません。
実は結構、貫板には「当たりはずれ」があります。
屋根工事.netはタフモックという人口木材を使います。
プラスチックや樹脂のような素材で、屋根材専用にメーカーが開発した材料です。
万が一雨が侵入しても、腐らなければ次のステップには到達しません。
道具や材料は日々進化していますので、良い材料で施工するコストは、
従来のやり方と比べてもあまり変わらないのです。
さて、工事レポートに戻ります!

棟板金を外します。貫板(木)の外側に雨シミが出来ていますね。

貫板をはずして、釘穴を埋め、下地を補修します。

タフモックをビスで取り付け、ビスの頭や、屋根との接合点をコーキング処理します。

板金をビスで止めて完成です。
他の屋根やさんにも「そこまでバカ丁寧にせんでもええんちゃう?」と良く言われますが、
見えない部分こそ手を抜かない、というのが「屋根工事.net」の美学です。
apple製品と同じですね。apple製品はハードウェアデザインやGUIだけでなく、
梱包材や中身(基盤のパターンやパーツのレイアウト)まで綺麗で合理的配列なので感動しますよ!
屋根工事.netは120%のクオリティーを意識しています!
では!